サンタさんからです
ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。
本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、
特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。
今年もクリスマスが近づいてまいりました。
毎年、誠に些少ではありますがクリスマスプレゼントを塾生の皆さまにお配りしております。
お渡しするとき、私はこの言葉を忘れません。
「サンタさんからです」
サンタさんから預かっているので、私が代わってお渡ししますと、
必ずそう言い添えてお渡しします。
「ありがとうございます」と、受け取ってもらえると、
「お礼はサンタさんに」と必ず返します。
酸いも甘いもかみ分けて、人生経験豊富、世の中のことがよくおわかりの中学生、高校生の塾生の皆さんは大人です。
そんな私の頑なな主張にも鷹揚な笑顔を返してくれます。
しかし、問題は小学生の皆さんです。
ここは微妙なお年頃。
サンタさんの存在をまだまだ完全に信じている方から、少々疑念を持ち始めている方。
疑念を持ちつつもあまりそれを声高に言ってはいけないのかもと感じている将来が楽しみな方もいれば、
サンタの存在を否定することが自身の優秀性の証明であると思い込んでか、無用の啓蒙活動をしたがる方まで、
小学生の皆さんの信じるところは実にさまざまなのであります。
もちろん私はサンタさんを信じる方の夢を壊したくないので言い張ります。
「サンタさんからです」と。
すかさず件の啓蒙活動に情熱を燃やすサンタの存在否定派の方からのツッコミが入ります。
「サンタさんじゃなくて先生からでしょ」
私は認めません。
サンタさんを信じている方の夢を壊さないために、負けられない戦いが始まります。
「いいや、サンタさんからだよ。」
「毎年、この時期になるとサンタさんから塾に電話があるんだよ。
『コトシモ、ワタシハイソガシイノデ、カワリニクバッテオイテクダサ~イ』って。」
「うっそだあ。じゃあサンタさんの電話番号知ってるの?」
「知らない。非通知でかかってくるから」
「じゃあ、プレゼントを届けに来てくれるの?その時サンタさん見たの?」
「来ないよ、宅配便で送ってくる」
「ほらそうじゃん。先生も見てないんじゃん。やっぱりサンタなんていないんだよ。」
私は一歩もひきません。
「サンタさんだってAmazonも使えば宅配便も使うんじゃないの?
え、まさかサンタさんが魔法かなんかでプレゼントを用意してるとでも思ってた?」
「そんなことは思ってないけど…」
このへんで納得してもらえるとありがたいのですが、さらに食い下がられることも。
「でもさ、サンタさんがいるんだったら、一人で何億人分もプレゼント配るなんて不可能じゃない?」
したり顔です。
しかし、どこかで聞いたような受け売り理論の攻撃に屈するるわけにはいきません。
サンタさんを信じる方々の夢がかかっています。徹底抗戦です。
「え、サンタさんって一人なの?」
「えっ…」
「あ、そうか。サンタさんて世界にひとりきりだと思ってたんだね。」
「えっ…」
「確かに、サンタさんが世界にひとりきりならたくさんの子供たちにプレゼントを渡すなんて不可能だね。その推論は正しいよ。」
「う~ん」
「ってことは、サンタさんもそれなりの人数いるんと考えるのが自然じゃないかな?」
「じゃあサンタさんって何人いるのよ?」
「それは知らないよ。会ったことないし。でも、毎年クリスマスにプレゼントもらう人はいるんだよね。まあ、それなりの数いるんじゃないかなあ?」
「…」
思わぬ反論に怯んでいるすきに話題を変えます。
「さあ、今日の勉強はじめようか!」
深追いは禁物、深堀りするとボロが出そうです。
毎年、薄氷を踏む思いでサンタさんを守っています。
もっとも誰に頼まれたわけでもありませんが。
ともあれ、「いつも勉強頑張ってるね」との労いの気持ちを込めて
ほんの些少ではありますが差し上げている次第であります。
メリークリスマス!
毎度、駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
また、お暇のおりにお付き合いいただけますようよろしくお願いいたします。