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「楽しい」から「好き」へ

ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。

本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、

特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。

 

今年度最初の検定試験、英語検定が無事終わりました。

受験された皆様、お疲れさまでした。

果報は寝て待てとか申します。

やるだけやったんです。

あとは心静かに結果を待つといたしましょう。

 

さて、本日は英語検定の試験監督を終えてのごく私的な感想を少々申し上げさせていただきまして、

今日も今日とてしばしお付き合いのほどを、よろしくお願い申し上げる次第であります。

 

文科省が仰るには、英語学習の4技能というのがありまして、

曰く「読む」「書く」「聞く」「話す」だそうであります。

 

旧来の英語教育では「読む」「書く」に偏っていて、

「聞く」「話す」が手薄であったと。

その帰結として、日本人は時間をかけて勉強している割に

英語でコミュニケーションをとるのが苦手なのであるとのこと。

 

これは由々しき事態でありますから、未来を担う皆様におかれましては、

是非とも「聞く」「話す」を頑張っていきましょう!との号令でありました。

 

文科省の号令がすべての要因ではありますまいが、

とにもかくにも結果、現在の英語の勉強は過去に比べて断然アクティブかつアクチュアル。

実に楽しい勉強風景となったわけであります。

 

英語の勉強は楽しい。大変に結構なことであります。

 

しかしながら、検定や試験となると、

こちらのほうはアクティブに賑やかにというわけにはまいりません。

長時間問題用紙と無言で孤独に格闘となるわけであります。

 

このパッシブで地味な時間をなんとか乗り切ったり、なんなら集中できたりするためには、

「英語が楽しい」を経て「英語が好き」へ進化できるかどうかにかかってるのだと思うのであります。

 

「英語は楽しいなあ」で止まってしまっていては検定や試験の場面、

この地味なハードルを乗り越えられません。

そりゃ、1時間も2時間も机に座って問題読んで答えを書くだけですから、

「楽しい」は微塵も期待できません。

 

「楽しい」を期待していたらテストはすべて

「退屈」となるのは必定でありましょう。

 

しかし、うまいこと「英語が好き」に進化してくれれば、この地味な時間も一変します。

「退屈な時間」は一変、「好きな教科を何にも邪魔されず集中して取り組める時間」となります。

この違いは大きいです。

 

「英語が楽しい」と「英語が好き」、似たような表現ではありますが、

私が思うには事程左様に大きな違いがあるのであります。

 

「楽しい」と「好き」は近いので、

楽しんでもらっているうちに何となく「好き」になってもらうことが大事だなと、

そんなようなことを、無言で数時間、英検試験監督をしながら考えた次第であります。

 

しかし、そうはいっても「英語が楽しい」から「英語が好き」になる。

なかなかの難事業であります。

 

皆さん英語が好き、まあ、英語に限らず勉強が好きになってほしいとは思うのですが、

すべての人が完璧に瞬時に大好きになるなんてそんな魔法はありません。

 

ここは短絡的に「好き」「嫌い」の二択で考えず、

丁寧に、手間暇かけて腰据えて、千里の道も一歩からでありますから、

一歩一歩進化していきましょう。

 

「嫌い」と「好き」のあいだにも

微妙なグラデーションというものがありましょう。

 

「触れたくもないほど大嫌い」をスタートとすれば、

「必要だっていうから仕方なくやるか」あたりがまずはの目標でしょうか。

 

そんな感じで動き出せたとして、

「一番苦手なあの教科よりはまだ少しマシかな」なんて思ってくれれば、

これはもう相当に脈ありです。

 

ここからはご本人の頑張りが何より大事で、

「これだけやったんだから」とか「〇級は合格したんだから」

と多少なりとも自分のやったことに自信をもって試験に臨んでもらえれば、

「英語?うん、嫌いじゃないね」はもうすぐです。

 

嫌いな人にはツライなあってことが、好きな人には楽しい時間ってことあるじゃないですか。

ここが大きいと思いました。

 

今日のお話は私の実感でもあります。

かくいう私、自他ともに認める、しゃべるのが好きでおせっかいであります。

勉強している人がいれば手伝いたくなってしまうのは習い性であります。

 

そんな私がただただ黙って試験監督をするというのは、

何度やっても実際の時間経過よりもより長く感じる時間なのであります。

 

そんなことを思いつつの試験監督でありました。

 

毎度、駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。

また、お暇のおりにお付き合いいただけますようよろしくお願いいたします。

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