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音楽鑑賞

ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。
本当にたいしたことは書かないので
御用とお急ぎでない方、特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。

中国の諺で、諸説あるのですが、
「一生楽しみたければ○○しなさい」というのがあります。

曰く、
「ひと時楽しみたければ酒を飲みなさい」
「一晩楽しみたければ仲間を呼んで酒を飲みなさい」と
翌朝の健康の保証はないですが、確かに。

続きます
「一週間楽しみたければ新しい馬を買いなさい」
「一ヶ月楽しみたければ結婚しなさい」
ちょっと毒のあるのを挟んでオチです。

「一生楽しみたければ○○をしなさい」と
○○に自分のお薦めの趣味などを入れるという諺です。

原典は「釣り」を勧める諺らしいのですが、
いろいろな言葉を入れて使われる言い回しです。

今回は、一生とまではいいませんが
「楽器を演(や)ってみることの意外な効能」というお話を。

バンドブーム直撃世代なので、
下手の横好きですが音楽聴くのも演奏するのも好きです。

中学の時にギターを触りはじめ、
高校の時に、バンドを組むけどやり手がいないので、というありがちな理由でベースを弾くようになりました。

バンドを組んで演奏するのはもちろん楽しいです。
お客さんの前での演奏ならなおさら。

この楽しさは予想できた楽しさでしたし
想像以上の楽しさだったのですが、
思ってもみなかった効能がありました。

ベースはメロディーを弾きません。
低い音で奏でられるベースラインは
それだけで聴いたら「何の曲なの?」という感じです。
地味です。
前面に押し出されるメロディーを後ろで支える楽器です。

ベースの練習をかさねると、普段聴いている音楽のベースの音が、ベースラインが気になりだしました。

ベースの音がはっきり認識できるようになったのです。

今まで聴いていた音楽も聴こえかたが変わりました。進化しました。
元々音楽を聴くのは好きでしたが、もっと楽しめるようになったのです。

「楽器を覚えると音楽はもっと楽しくなる」
ということを知ったのです。

その後、ドラムに挑戦しました。
これも新たにバンドを組むけどやり手がいないから、という理由からでしたが、
練習し、ちょっとだけたたけるようになりました。

ドラムをたたいてみるとやはりドラムの音が鮮明になり
より音楽を楽しめるようになりました。

そんな調子で、ちょっとだけできる楽器が増えました。
鍵盤もちょこっと、サックスも音が出る程度、
バイオリンはひどすぎて笑わせられる程度ですが。

音楽は(私の聴くようなという限定ですが)
ボーカルとコーラスの肉声に、演奏はギター、ベース、ドラムが基本の3ピース。
それに加えて、鍵盤のピアノやシンセ、弦楽器のストリングス、管楽器のブラスで構成されます。

プレイヤーとしてのレベルは最低の永遠の初心者ですが、
ほんのちょこっとかじった程度でも、
やってみると音楽の聴こえかたがちがってきます。
それぞれのパートがよくきこえて音楽が立体的になります。
音楽がどんどん楽しくなるのです。

楽器演奏の楽しみは、楽しく演奏するだけではありません。
聴く楽しみもより広く深くなるんです。

もっとも、音楽センスがよい人はそんなことをしなくても
元から様々な楽器の音を聴きわけ、深く味わっているのでしょう。

才能なき凡人が故の回り道だったかもしれません。
でも、楽しい回り道です。

「一生楽しみたいなら楽器をちょこっとやってみる」というのはいかがでしょう?

毎度、駄文にお付き合いいただきありがとうございます。

柏木塾
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