ムックとガチャピン
ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。
本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、
特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。
学校で使う教科書は、数年に一度改訂します。
今年は、中学校の教科書の改訂がありました。
教科書改訂の年、私は少し忙しくなります。
教え方を、新教科書に合わせてマイナーチェンジしなければなりません。
全教科同時に改訂しますから、全教科マイナーチェンジします。
どの教科もひと仕事なわけですが、特に大変なのが英語です。
毎度そうしているのですが、
英語の教科書の「全訳プリント」を作っています。
全文、全単語の和訳プリントを作ります。
全英文、全英単語を書き込めるように整えて、
何度も書き込んで練習してもらいます。
まずは教科書を見ながら写して、
最終的には、和訳を読んだだけで教科書と同じ英文、英単語が書けるように
何度も練習してもらう「全訳プリント」です。
時代は様々変われども、
教科書の英文が読める、書けるが基本です。
丁寧に作ります。
作ってしまえば、毎年使い回しが効くのですが、
改訂初年度は全ていちから作るので、少々忙しくなります。
最近は、いろいろと便利な翻訳アプリ的なものもあるようですが、何も使いません。
自分の授業で使うプリントです。
全文自力で訳して、ひたすらワープロ打ちです。
ただいま、鋭意制作中です。
今日は、そんな全訳プリントを作る中で、ふと思ったことを書きたいと思います。
「歌は世につれ世は歌につれ」ともうしまして、歌はその時代を映す鏡です。
それに倣えば、「教科書は世につれ世は教科書につれ」といったところでしょうか、
教科書も時代を映します。
英語(文科省は頑なに外国語と称しますか)に関していえば、
中高大と10年も学ぶのに全然英語を話せてないとの批判を受けて、
使える英語、話せる英語にシフトしています。
Hey, guys.なんてくだけた言い回しが普通に出てきます。
荒井注のThis is a pen.の時代から足長の進歩といえましょう。
英語に親しもうということで
英語の歌の歌詞も教科書に載っています。
聴いてみよう、歌ってみようのコーナーです。
古典になりつつある有名な曲が選ばれます。
その中に、ビートルズのハローグッバイがありました。
You say yes, I say no・・・♪ ってあれです。
「全訳プリント」は完全オリジナルシステムで制作なので
歌詞の翻訳という難題にチャレンジです。
ここはできるだけ主観を排して、一般的解釈の和訳を作りました。
なんとか完成。ほっと一息です。
完成しましたが、これまた完全オリジナルシステムの欠点で
少しプリントの余白ができてしまいました。
ちょいちょいそうなります。
余白ができるとそうするのですが、
内容をより深くわかってもらえるように、興味を持ってもらえるように、
これまたオリジナルの注釈を少し入れます。
今回は「ビートルズ」の注釈を入れて
中学生にも親しみを感じて欲しいと思いました。
私は音楽好きで、ビートルズも大好きです。
バンドでコピーをしたこともあります。
ビートルズのレディーマドンナは自分的には自信作でした。
YouTubeで「栢山の小太郎 レディーマドンナ」と検索していただけるとご覧いただけます。
サンタさんの格好でドラムをたたいています。
お耳汚しですが、お暇なときに是非。
なにせ伝説のスーパーバンド、ビートルズです。
面白いエピソードがたくさんあるので、何を書こうか迷うところです。
紙幅は限られているので、厳選した結果、ムックとガチャピンの話しにしました。
やっと本題です。
毎度長々、前振りの話しにお付き合いいただきありがとうございます。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが
ムックとガチャピンにはモデルがいます。
ビートルズのジョン・レノンとポールマッカートニーです。
ガチャピンのモデルはポール・マッカートニーです。
ポールは陽気で積極的な性格です。
なので、スポーツやアウトドアにチャレンジするのは専らガチャピンです。
ポールの特徴は可愛い垂れ目です。
ガチャピンの目はポールにそっくりです。
ムックのモデルはジョン・レノンです。
ジョンは、特に晩年ですが、丸眼鏡を愛用していました。
ムックのクルクルおめめはそれを摸しています。
また、解散後、オノヨーコと活動していた頃はモジャモジャの長髪でした。
ムックの体がモジャモジャなのは、ジョンの長髪を摸しています。
そんなエピソードを書き加えて、「全訳プリント」完成しました。
ですが、完成後に少し不安になりました。
「ムックとガチャピンって知ってるかな?」という不安です。
知らないものを知らないものと関連付けて説明されても困りましょう。
私たちの世代にとって、ムックとガチャピンは「ひらけポンキッキ」という
子供番組のキャラクターとしておなじみです。
ポンキッキは「およげ!たいやきくん」を世に送り出した番組で、
私たち団塊ジュニア向けに始まった数ある子供番組のひとつでした。
キャラクター誕生に立ち会っています。
同番組ではビートルズの楽曲がよく使われていて、当時としては少しおしゃれな子供番組でした。
昭和を知る世代にとっては、それもこれも自明のことでありますが、
今の中学生にわかるのでしょうか?
心配になったので、さらに下の世代、小学生に聞いてみました。
いらざる心配でした。知名度100%です。みんな知っていました。
「ひらけポンキッキ」はとっくに終了した番組なので、知っている小学生は皆無でしたが、
ムックとガチャピンはみんな知っていました。
「何で知ってるの?」とたずねると
「グッズを持ってる」「朝の情報番組で見る」「何となく知っている」とのお答え。
面白かったのは、とある低学年の男の子、
「俺、シティーモールで会ったことがあるよ。」と得意満面で教えてくれました。
何かのイベントで本人達を見たとのことでした。
子供番組、大きくなったらもう見ません。
私がしらない間に、ムックとガチャピンは
いち番組のキャラクターから、フジテレビのキャラクターを経て、
いつの間にか注釈不要の一枚看板になっていたのでした。
仕事柄、世代を超えて共有できるキャラクターは有り難い存在です。
例え話のときの使い勝手がいいのです。
話す方も聞く方も、お互いよく知っているキャラクターだと話が早いのです。
ドラえもん、サザエさんにはお世話になっています。
一休さんは少し前から難しくなってきました。
ムックとガチャピンいけるんだ、と再確認しました。
ムックとガチャピンと私たち団塊ジュニア、大きく括ると同世代なので、
もしかして、今の子供達にはわからないのでは?と過小評価していました。
失礼しました。
「ムックさん、ガチャピンさん、お見逸れしました。いやあ、なかなかやりますなあ、ご同輩!」と思った次第です。
毎度、駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
また、お暇なおりによろしくお願いいたします。