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好調ベイスターズ

ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。

本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、

特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。

 

ベイスターズが絶好調です。

交流戦に限りですが、同率ではありますが、なんと12球団1位です。

このブログで、シーズン開幕当初の絶不調のとき

私は「心配ない」と予言(?)しました。

みごと的中です。愉快です。

 

ベイスターズに大和選手という、野手最年長(33)の選手がいます。

彼がサヨナラ打を打ち試合を決めました。

守備力を買われてタイガースからFAで来た選手ですが

最近、打撃が絶好調。得点圏打率リーグトップです。

 

大和選手大活躍の陰に、信頼する打撃コーチがいます。

田代コーチです。

 

田代コーチこと田代富雄。

80年代の大洋ホエールズで4番バッターでした。

希代のホームランバッターでありながら、

三振が多いとか、守備が苦手とか、実に人間らしい魅力のある選手でした。

私が最も敬愛する野球人の一人です。

 

 

田代コーチは酒匂中学出身です。

学区内の中学校です。地元出身です。

私にとっては親近感のあるスター選手でした。

 

そういえば、小学校のときに田代の親戚という同級生がいました。

「新年会で毎年会ってるよ」なんて羨ましかったです。

 

私の少年時代、小田原は小学生のソフトボールが盛んでした。

当時のソフトボール少年達の間でまことしやかにささやかれた噂です。

「田代は小学生のときに小田原城内球場でソフトボールをバックスクリーンに叩き込んだらしい」というものでした。

真偽のほどは定かではありませんが、さもありなんです。

 

プロで活躍するスター選手が、自分たちと同じ大会で、同じ球場で、かつてプレーしていたと思うとわくわくしました。

身近にも感じました。

 

引退後もコーチ、監督を歴任。後進の指導でもホエールズ・ベイスターズに尽力されています。

私のベイスターズ応援歴はそのまま田代富雄応援歴でもあります。

 

御年66歳。

今日も元気に一軍ベンチで打撃コーチをしています。

 

さて、昨日も大和選手は、信頼する田代コーチからアドバイスをもらい、

その直後に劇的なサヨナラ打を打ちました。

 

私はそのニュースを聞いて3年前のある出来事を思い出しました。

 

そのときも昨日と同じ、一打サヨナラの場面で大和選手の打順でした。

緊張する大和選手に田代コーチがアドバイスしました。

大和選手はみごとにサヨナラ打を放ちベイスターズはサヨナラ勝ちをしました。

 

劇的な一打を打たせた田代コーチのアドバイスとは?

田代コーチの人柄を表す名エピソードです。

 

田代コーチは、延長10回の裏ここ一番の打席に向かう大和選手にいいました。

 

「お腹がすいたから、おまえで終わらせてくれ」でした。

 

名言です。

技術的なアドバイスではありません。「気持ちを強く持て」みたいな精神論でもありません。

大和選手はふっと気持ちを楽にして打席に立てたといいます。

 

緊張しすぎても、リラックスしすぎてもいけません。

丁度いい加減でと思えば思うほどどちらかになってしまうものです。

 

精神的なアドバイスをするべきか、技術的なことを言ってあげるべきか、

「気合い入れていけ」なのか「リラックスしろ」なのか。

どれかは正解なのかもしれませんが、逆効果なものもあるでしょう。

 

田代コーチの名アドバイス。

「お腹がすいたから、おまえで終わらせてくれ」で

大和選手はいい仕事ができました。

 

「じゃあ、田代さんの夜食のために、一本いっとくか(笑)」くらいに、

考えすぎてしまうことなく、本来のあるいはそれ以上の力を発揮できました。

 

このセリフは覚えれば誰でも言えます。

でも、この一言で選手を乗せられたのは田代コーチの人柄です。

口下手で気の利いたことがいえるタイプではありませんが、

決して威張らず、誠実で不器用なまでにまっすぐな人柄があってのアドバイスです。

 

私は田代コーチのような、「ワキが甘くてフトコロの深い」人が大好きです。

自分もかくありたいと日頃思っています。

 

田代コーチの人柄と確かな指導力に惹かれ、師と仰ぐ選手が沢山います。

佐伯貴弘、村田修一、内川聖一、金城龍彦、吉村裕基、筒香嘉智。枚挙に暇がありません。

スターに育った選手だけでなく、活躍できないまま引退した多くの選手達にも慕われています。

押しも押されもせぬ名伯楽です。

 

これからもその手腕に注目です。

ホエールズ・ベイスターズの良きDNAをたくさん伝えて欲しいと思います。

 

現在のベイスターズ。絶好調ではありますが、

オリンピックの関係で横浜スタジアムでのホームの試合がしばらくできないこともあり、

長いシーズン、これから苦しい時期もくるでしょう。

「連勝も、連敗もある。それがベースボールだ」とはラミレス前監督の言です。

これからも苦楽をともにしていきたいと思います。

 

毎度、駄文にお付き合いありがとうございます。

また、お暇なおりによろしくお願いいたします。

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