サクラサク
ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。
本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、
特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。
梅の花に代わって、我が家の桜の木に花が咲きました。
今朝の様子です。
桜にしては早いのでは?
開花はまだのハズだが・・・と思われたかたも多くおられましょう。
そう思われるのも至極当然。
今年の桜の開花予想、ここ神奈川では、
平年並みの3月25日頃開花と予想されています。
3月16日の今日、満開のこの花、桜の花にはちがいがないのですが、
いわゆる、お花見で愛でられる桜、ソメイヨシノではありません。
「暖地桜桃」といってサクランボの実をつける桜なんです。
ソメイヨシノよりも開花が少し早いのです。
なので本日すでに満開です。
ソメイヨシノは花咲けども実をつけません。
この「暖地桜桃」はサクランボの実をつける桜の木で別種の桜です。
その実は食べられますが、粒はちっちゃく味もすっぱめです。
これはこれで美味しいのですが、売り物にはなりません。
売り物になっているサクランボは「寒地桜桃」とか「甘味桜桃」というもので、
粒は大きく味も甘いのですが、育てるのにはプロの手と寒冷な気候が必要です。
素人なうえに、ものぐさな私には到底育てられるものではありません。
写真の桜は、そんな「暖地桜桃」3月16日現在です。
毎年、花見シーズンに少しさきがけて花を咲かせます。
今年もこの花が咲いたので、もうすぐ花見シーズン到来となりましょう。
皆様もお楽しみに。
もうずいぶん前になりますが、
近所のホームセンターで50㎝ほどの小さな苗木でこれを買いました。
説明書きに曰く、世話がしやすく毎年実をつけ、その実は食べられるとのこと。
鉢植えにして盆栽的に楽しむのがお薦めとありました。
なるほど小さな苗木でしたがいくつかの実を付けています。
自分の家でサクランボが実って、それを食べられたら面白いなあと思い、
深く考えず衝動買い。たしか980円。
それから、
鉢に植えて日に当てたり仕舞ったり、
肥料をあげて、農薬を適宜使用して、
時期が来れば剪定を忘れず・・・。
なんてなことは一切いたしません。
思いつきの好奇心で面白がりこそすれ、生来ものぐさの私は、
買ってきた苗木を庭の隅に植え、植えたことすら忘れる放置ぶり。
哀れ我が家の「暖地桜桃」
孤立無援の独立独歩、誰の助けも借りずに生きていくことを余儀なくされたのでありました。
さあ、ここでこの可哀想な「暖地桜桃」に心強い援軍登場。
捨てる神あれば拾う神ありと申します。
その援軍とは誰あろう、
この地「小田原の温暖な気候」でありました。
明治の昔、ここ小田原は温州ミカンの栽培北限。
即ち、暖地の植物、ミカンが育つ最も北の地といわれました。
高緯度の割に希に暖かい地なのです。
小田原ミカンは昔から名物のひとつです。
小田原ミカンを育てるのがこの気候。
気候はサクランボにも優しかった。
誰あろう「小田原の温暖な気候」こそが唯一最強の援軍だったのです。
私が思いつきで植えた小さな苗木は、
この「小田原の温暖な気候」を唯一の頼りにして
私の無精をものともせずに、すくすく育ちました。
親はなくとも子は育つとも申します。
今や、私の背丈を超え、立派な桜の木に成長しました。
自然の恵み、有り難いことですなあ。
毎年花を咲かせて春の訪れを知らせてくれます。
5月終わり頃にサクランボの実をつけます。
一般に流通しているサクランボよりも、だいぶ小ぶりで甘みも少ないですが、食べられます。
良くいえば、野趣にあふれた味覚。爽やかな酸味といったところでしょうか。
なにより完全無農薬栽培ですからその点、安心極まりない。天然自然の恵みです。
毎年初夏の私のちょっとした楽しみです。
とまあ、自然の恵みはとっても有り難いのですが、
のんきに有り難がってばかりというわけにもいかない問題があります。
自然は有り難くもあり、また厳しくもあるのであります。
サクランボが実をつけ、熟し、食べ頃になるのを
待っているのは私たち人間ばかりではありません。
鳥、野鳥も狙っています。
のんびりしているとすっかり野鳥に食べられてしまいます。
なにせ向こうは必死です。
生きるための食料として、まさに命がけで狙っています。
食べ頃の美味しい実を本能で嗅ぎ分けます。
成りが良く、上手いタイミングで収穫するとボールに2,3杯も収穫できますが、
機を逸すると惨敗。茶碗に1杯くらいになってしまいます。
毎年、5月の終わりに我が家で繰り広げられる、
人間(私)VS野鳥の闘い。
ここまでの戦績は、本気度に勝る野鳥がやや優勢です。
う~ん。やはり勝負事は気合いが肝心ということでしょうか。
ともあれ、今年も花は咲きました。
実がなり、それが熟したとき。それが闘いのゴングです。
今年はどうなることやらです。
毎度、駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
また、お暇のおりにお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。