英語力の推移
ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。
本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、
特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。
「英語力の推移」に関する今日のニュースです。
中高英語力、政府目標届かず 向上続くも50%未満 文科省調査
全国の公立中学・高校生で、英検3級相当以上の英語力がある中学3年生の割合が49.2%、
英検準2級相当以上の高校3年生は48.7%だったことが17日、文部科学省の2022年度「英語教育実施状況調査」で分かった。
前回調査からそれぞれ2.2ポイント、2.6ポイント上昇し向上傾向は続くものの、同年度までの政府目標だった50%には届かなかった。
というニュースなのですが、
不肖わたくしの雑感を少々申し上げさせてください。
細かいところはともかく、中学3年生で英検3級合格レベルが約半分。
高校3年生で準2級合格レベルがこれまた約半分、というのは納得というか、
まあ、そんな感じでしょうと思います。
ここ10年で、少しずつ英語力が向上しているというのも、
何をもって英語力とするかとの議論はございましょうが、
おおむね同意、同感ではあります。
私がこのニュースを見て思ったことを二つほど。
まずひとつめです。
このグラフからは、全体的にじわじわっと英語力が上がってきているかのような印象を受けますが、
これは、全ての中高生がが等しく少しずつ英語力を向上させたものではないのでは?ということです。
実態は、いや私の実感は、得意な人の英語力は大きく伸びたが、その一方苦手な人の英語力は以前よりも低下していて、
総合すると得意な人のほうがやや多く、結果、英語力微増になっている。のではないでしょうか。
とても優秀な人と、大変苦手にしている人の二極化が進み、平均するとやや向上。これが私の実感です。
いや、根拠は希薄です。私がそう感じるというだけです。
ただ、英語検定準会場というのを長年やらせてもらっての感想です。
10年、20年のスパンで捉えるとそんなふうに思えます。
小学生や中学校入学したてで英検上位の級まで合格する人も確実に増えてきた気がしますし、
その一方で、高校生でも初歩の級で苦労する人も増えてきたように思えます。
ひとことでいえば二極化です。
二極化が進んだ英語という教科は、学年ごとの学習目標と同時に、
個人それぞれの学習目標を設定するべき教科になってきたのでは?とも思います。
10年、20年のスパンで捉えると、と考ええてみますと、
思うところがもう一つあります。
私の雑感ふたつめは、
英語の得意・不得意、好き・嫌い、の複雑化です。
勉強は、何の教科であれたいてい、
得意=好き、不得意=嫌い、となりがちです。
「なりがち」というのは少し控えめな表現で、
まあ、そうなりますよね。それが人情というものでしょう。
得意教科=好きな教科、不得意教科=嫌いな教科、です。
しかし、こと英語に関しては少し事情が複雑です。
英語が「好き」だと思っていた人が「英検だと苦労」する。
反対に、英語「嫌い」と思っている人が「英検では優秀」。
このような事例が以前より多くなってきたと思います。
何をもって英語力とするのかという問題にもなってきますが、
英語が「好き」だけど「英検が苦手」という人は、
学校の先生の授業にマッチしていていることは間違いないのですが、英語力という点では少し心配です。
少なからずこういう人が増えてきていると思います。
反対に、英語が「嫌い」だけど「英検なら優秀」という人も、同様に増えてきていると思います。
こちらは、学校の授業にうまく乗れていないだけで、英語力はあると考えていいのではないでしょうか。
となると、英語という教科については「実は得意だけど嫌い」といえます。
数学検定(こちらも長いこと試験会場をさせてもらっています)では、
まずこのようなことは起こりません。学校の成績と検定結果はほぼ正比例します。
しかし、英語に関しては「実は得意だけど嫌い」と思い込んでいたり、
「好きだけど実は英語力は心配」というケースが増えてきているように思えます。
いずれにしても、
英検を受けてみないとわかりません。
受けてみればわかります。
わかればやりようはあります。
私が英検をお勧めする所以です。
「英語力の推移」とのニュースを見て、そんなことを思った次第であります。
毎度、駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
また、お暇のおりにお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。