インタビュー
ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。
本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、
特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。
タウンニュースさん、夏の恒例企画、塾長インタビューに答えました。
いただいた今年のお題は、メールにて。
Q,生徒の成績を伸ばすために意識していることは?
(子どもとの接し方をご回答ください)
「150~180文字」でご回答いただけますよう、よろしくお願いいたします。
とのことでした。
私の答えはこれです。
タウンニュース7月9日号
私がまだ子供だった頃です。
屁理屈をこねて生意気を言った私に、
「何を言うかじゃないんだ、誰が言うかが大事なんだ」
と言って諫めてくれた先生がいました。
「おまえの言うことは正しいかもしれない、でも、今のおまえがそれを言っても説得力がないし伝わらないんだ」と。
そのときは愚かにも大変に反発を覚えました。
ですが、大人になってこの言葉の真意がよくわかります。
私が反発を覚えたのは、先生のお叱りを「権威主義」だと感じたからです。
「エラきゃ白でも黒になる」だからエラい俺のいうことを聞け、
エラくないおまえごときが何をいってもダメなんだ。
そう誤って捉えて反発しました。
まったく的外れな反発だったと思います。
「若さ故の過ち」は私も認めたくないものですが、
我がことながら愚かな昭和の中学生でした。
遅きに失した感は否めませんが、
大人になってやっと先生の真意がわかります。
先生は、
「言ってることが正しい、正しくないより以前に大切なことがあるんだ」と、
私に諭してくれていたのでした。
まず大切なこととは、
「ちゃんと話ができる関係はできているのか?
話しを聞いてもらえる間柄になっているのか?
そこをすっ飛ばして何を言っても何も伝わらないよ」ということです。
先生は「エラくなってみろ」なんて言っていませんでした。
これは私の愚かさからの誤解で曲解です。
せっかくの言葉も拗ねてるとこんなものです。
先生の真意は、まず「話しをする相手のことを考えろ」ということでした。
「相手の気持ちを理解しろ、自分の言いたいことはそれからだ」と。
要は、「自分のことばっかり考えるな」ということです。
「誰が言うかが大切」は
「どれだけエラい人が言うか」ではなく、
「どんな関係の人が声をかけたか」が第一に大切だということです。
「頑張れ」という言葉は同じでも
自分を応援してくれていることが実感できる人からなら、強力な励ましになります。
よし頑張ろうとなりましょう。
ですが、自分に無関心な人、あるいは悪意のある人に言われれば、
その言葉はプレッシャーにしかならず萎縮するばかりです。
「何を言うかじゃないんだ、誰が言うかが大事なんだ」
大人になってから、折に触れこの諫めの言葉を反芻します。
今年の塾特集のお題をいただいたときも、この言葉を思い出しました。
「冷や酒と親の小言は後で利く」なんてなことを申しますが、
まったくその通りだなあと思います。
そんなこんなで、私が日頃から心がけている、
「(自分が)偉くなってやろうは見当違い、まずは(生徒に)安心してもらえる良好な関係構築が何より最優先」
というようなことをお伝えしようと、書かせていただきました。
毎度、駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
また、お暇のおりにお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。