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コップ半分の水

ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。

本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、

特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。

 

コップに半分の水が入っています。

同じものを見ても、人によって感じかたは二種類に分かれるようで、

さて、あなたはどちらでしょう?

 

まだ半分「ある」

もう半分しか「ない」

 

ひところ流行った心理テストや性格判断で使われたネタです。

 

まだ半分「ある」の人は、楽天的でポジティブな性格。

もう半分しか「ない」の人は、悲観的でネガティブな性格だそうです。

まあ、そうでしょうな。

納得です。

 

納得はしますが、この手の心理テストとか性格判断ってのは

「あなたは○○な性格です」とズバッと言い切られてしまうので、

理屈っぽい性格の私としてはモヤっとするところもあります。

 

コップ半分の水を見て、まだ半分「ある」と答えた人は、

どちらかといえば楽天的でポジティブな性格なのでありましょう。

そうではありましょうが、しかし、

いつでもどこでも四六時中ポジティブってわけでもありますまい。

つらいこと悲しいことがあったときは多少ネガティブにもなりましょう。

 

もう半分しか「ない」と答えた人も同様。

頭の先からつま先まで悲観的で、いつでもどこでもネガティブ思考って人もまたそうはおりますまい。

どなた様であれ、楽しいこと嬉しいことがあれば、今日はなんだか普段よりポジティブだってなこともありましょう。

 

どちらかといえば○○な性格ってのはあるのでしょうが、

楽観的と悲観的、ポジティブとネガティブを行ったり来たりするってのが当たり前のことなのでありましょう。

 

だいたい、楽観的、悲観的なんてのは

気持ちの持ちようひとつで如何様にでもできるのではないでしょうか。

ANZEN漫才のみやぞんの言、

「自分の機嫌くらい自分でとれ」はけだし名言であります。

 

よほどの大事件でもない限り、

気持ちの持ちようひとつ、考え方ひとつで楽観的にも悲観的にも捉えられるものです。

 

「病は気から」なんて申します。

病気だって気の持ちようでなったりならなかったりですからね。

 

そんなわけで、本日の本題です。

「お得な性格はどっち?ポジティブorネガティブ?」です。

 

コップ半分の水を見て

まだ半分「ある」のポジティブ派

もう半分しか「ない」のネガティブ派

お得なのはどちらでしょう?

 

皆様はいかがお思いになられますか?

 

やはり何事もポジティブがいいですかね?

よさそうですよね。

元気に明るく積極的な人、楽しそうですよね。

 

でも、行き過ぎるとそそっかしいミスもしがち。

 

そう考えると、

万事慎重に、リスクに対する対策をしっかりできるって面では、

ネガティブな性格ってのもアリなのかなとも思えます。

 

「お得な性格はどっち?」の答えは、人それぞれ、時と場合によってでよろしいのですが、

私の思うお得な性格というお話を。

 

これは、単なる私の感想、思い付き、いつもの妄言の類ではありますが、

塾生の皆さんにたびたびご披露して、毎度かなりのご納得をいただけているという、

そういった実績のあるお話でもあります。

さてさて、今日も今日とてよろしくお付き合いのほどお願い申し上げる次第でございます。

 

試験の前などによくする話なのですが、

お得な性格と損な性格ってのはあきらかにあるようです。

 

大事な試験を間近に控えると、皆さん準備をします。

この何かに準備をするってことに限れば、

お得な性格、ご損なご気性というのは決まっております。

それは、

もう半分しか「ない」のネガティブ思考、悲観的思考のほうがよろしいようです。

 

(試験本番で)「あれが出たらどうしよう?」「こう聞かれたら答えられるかなあ?」などと、

あれやこれやを心配しながら準備をするほうが良い。

気苦労が絶えず当人は大変ですが、間違いなく良い準備、しっかりとした準備ができます。

 

準備の段階で、

まだ半分「ある」のポジティブ思考は危険です。

 

「あれが出たらどうしよう?」との不安がよぎっても

「大丈夫、大丈夫、出ないよ(無根拠)。そんなことより他のところは完璧だから。ドントウォーリー!バッチコーイ!」と気にしない。

「こう聞かれたらどうしよう?」という不安にも、

「そんな性格の悪い人いないっしょ。俺に合わせてくれないなんて、出題者が悪いんだよ。俺はもう十分頑張ってるし!俺サイコー!」といって動じない。

 

試験の準備の段階で、変にウキウキ、目がキラキラしている。

そんなとき、私は不安になります。

「今回のテストの準備はすげー頑張ってるんだよ。俺、今回はもっのすごく良い点とっちゃうかもしんない。期待してて!」

 

まったく不安です。

心配なところを無視して安心できるところしか見ていないからこその発言。

この発言、私にはただただ不安でしかありません。

 

経験上、その試験が宣言通りの良い結果になったためしは一度としてありません。

結果が返ってくると、試験前の元気はどこへやら。

シュンとして、がっくり肩を落とすこととなります。

 

こと試験の準備に関しては、

もう半分しか「ない」のネガティブ思考が良い。

 

もう半分しか「ない」と思っている悲観論者は、

「どうしよう、今回は超絶ヤバいかも」などと不安そうにしていますし、

周囲を心配させるようなことを言いますが、

そんな時、私はかえって安心します。

 

その発言は、出来そうで出来ない自分の課題にしっかり取り組めているからこそ。

解けたり解けなかったりする、今自分が取り組むべき適切なレベルの勉強に繰り返しチャレンジしているからこその不安です。

私は安心します。

「大丈夫、この調子で頑張っていこうよ」と声を掛けます。

 

これまた経験上ですが、

「どうしよう、今回はヤバいかも」という不安な発言に反して、

その結果は、言うほど悪い結果ではありません。

悪くないばかりかたいていは良い結果になっているものです。

 

もちろん、本当に何の準備もしていなくて、

合理的かつ客観的な現実をあらわした「今回はヤバいかも」は別です。

それは本当にヤバいでしょう。

 

それは別にして、

「勉強をすればするほど不安になってきた」は、良い準備ができている証。

そのためには、

コップの水はもう半分しか「ない」の悲観的性格のほうが良いようです。

 

準備の段階では、まだ半分「ある」派はちょっと心配。

もう半分しか「ない」派の方があきらかにお得であります。

 

とまあ、こんなことを塾生の皆さんにお話しさせていただくのですが、

話がこの辺りまで進むとグッとウケが良くなります。

 

「ああ、わかるわあ。○○君だ。テスト前だけいつも強気だもんなあ。」

「でも、いっつも結果が残念なのはそういうことだったんだ。」

と、身近な残念ポジティブ君を思い浮かべてくれます。

 

また、「○○ちゃんだよ。テスト前にいっつも『全然ダメ~』って言ってるのに、成績は良いの。そういうことなのね。」

とネガティブ準備が功を奏する実例を思い浮かべてくれます。

 

そしてそれから、皆さん我が身に置き換えて、

基本がポジティブという人は

「調子乗ってないで慎重にいこう」だったり、

すでにネガティブ思考で良い準備を進められている人は

「不安だけどこれでいいんだ」と、

気持ちが改まったところで余談終了。

試験の準備再開となるわけであります。

 

まあ、そんなわけで

「お得な性格はどっち?ポジティブorネガティブ?」

私が思うに

「準備はネガティブがお得」というお話でした。

 

とてもウケの良い話で、お役にも立つと思いよくこのお話をします。

 

しかし、よく効く薬には強い副作用がつきもの。

このお話にもその副作用というものもありまして、

これからお話は後半戦であります。

 

「ネガティブがお得」という一応の結論ではありました。

しかし、ネガティブ一本槍になってしまっては考えものです。

一点突破全面展開はわかりやすい戦術ですがハイリスクな賭けでもあります。

 

ネガティブ一本槍の危険はすぐに現れます。

試験当日、テスト本番のときです。

 

事ここに至っては、

まだ半分「ある」のポジティブ思考がお得です。

力を発揮すべきこの期に及んで不安は不要です。

多少の不安は、今までの努力を信じて軽く吹き飛ばし、

やってやるぞとポジティブに臨みたいです。

この切り替えが大事です。

本番は、まだ半分「ある」派がお得です。

 

「できる問題からやりなさい」は至極まっとうでそうするべきなのですが、

まだ半分「ある」派の心の余裕があればこそできることです。

できる問題が「ある」ぞと思っていただかないとできません。

 

もう半分しか「ない」のネガティブ思考では、

「できる問題」よりも先に「できない問題」が気にかかってしまいます。

解け「ない」問題がある、どうしよう。

なんて弱気になっていては出来るものも出来なくなります。

 

準備はネガティブ思考が良いのですが、それは準備だけです。

始まってしまったらポジティブ思考が断然お得です。

 

ついでに言えば、

試験の後、その試験結果をどうとらえるかも、

やはりポジティブがよろしいようです。

 

結果までネガティブで反省してしまうと、

次につながる前向きな反省は出てきません。

ここは無理にでもポジティブがお得です。

終わったことをグチグチ言っても始まりません。

良かったところを見つけて次につなげましょう。

 

準備のときとは真反対のことを言いますが、

本番と結果が出てからの反省は、

まだ半分「ある」と思って、

心に余裕を、気持ち前向きにポジティブ思考がお得です。

 

というわけで、

「お得な性格はどっち?ポジティブorネガティブ?」

私の考えはこうです。

 

準備の段階では悲観的で慎重なネガティブ思考がお得。

本番と反省は楽観的で快活なポジティブ思考がお得。

どちらか一方だけにならないように切り替えが大切、というお話でした。

 

毎度、駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。

また、お暇のおりにお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。

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