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2ストの出番

ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。

本当にたいしたことは書かないので 御用とお急ぎでない方、

特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。

 

暖かくなってきました。

冬の間しまっておいた私の2ストの出番です。

 

2ストとは?それはいったい何じゃらほい?という方、

沢山いらっしゃると思いますので、少々ご説明申し上げさせてください。

 

2スト(ツースト)と読みます。

対義語は4スト(フォースト)です。

 

2スト、4ストはガソリンエンジンの形式です。

 

1回の燃焼でピストンを2回上下させるのが4スト。

ピストンが下がって、上がって、下がって、上がってと4行程するので、

4ストロークエンジン、通称4ストであります。

現在のガソリンエンジンの主流です。

 

4ストは、静かで力強く、燃費もよくて排気ガスもクリーンなので主流の形式になりました。

SDGsですな。

 

それに対して、2ストは、

1回の燃焼でピストンを1回だけ上下させます。

2行程なので2ストロークエンジン、通称2ストであります。

 

2ストは、4ストの2倍燃焼するので、その独特のエンジン音が大きくウルさいです。

静かな4スト、ウルさい2ストです。

 

また、その出力特性は、馬力は出るがトルクが薄いという、

好事家は「ピーキーだ」なんて言って喜んだりしますが、

簡単に言うとじゃじゃ馬、扱いづらいエンジンです。

 

2ストは4ストの2倍燃焼するので、燃費も当然悪いです。

ガソリンをたくさん使います。

 

排気ガスに至ってはもはや暴力的ですらあります。

 

2ストは混合燃料といって、ガソリンにエンジンオイルを混ぜて燃焼させます。

 

簡便な構造のエンジンなのでシリンダー保護のために仕方ないのですが、

ガソリンは燃焼してもエンジンオイルは燃焼しませんから、

このオイルは不完全燃焼のまま排気されます。

 

2ストエンジンの排気ガスは不可避的にモクモクと白煙となります。

調子が悪いと黒煙になったりします。

 

また、その排気ガスの匂いも独特です。

好事家たちは、

「この2ストオイルの匂い、最高だよね、カストロール入れてるでしょ?」

なんて呑気に言いあったりするわけですが、

一部好事家以外の多くの方がたにとっては、

ただ匂いのキツい排気ガスでしかありません。

 

そんな2ストエンジンが環境に良いわけがありません。

 

SDGs的にみても、この2ストロークエンジン、

その歴史的な意義を終えたエンジン形式と言わざるを得ないのでありましょう。

現在ではほとんど生産されていません。

 

かつては人気のエンジンでした。

同じ排気量であればより大きな馬力が出ます。

軽自動車や中・小型のバイクではむしろ主流だった時代もあります。

扱いは少々難しいですが、それがかえって使いこなしている感となって楽しいエンジンでした。

 

構造が簡単なので、整備がしやすいのも魅力でした。

もっとも、調子が悪くなりやすいという欠点もありましたが。

 

今でも時々2ストのバイクを見かけることがあります。

生産されなくなって久しいですから、もれなくビンテージバイクです。

車齢20年、30年モノばかりです。

さぞ整備に手間がかかるだろうなと思いつつも、ちょっと羨ましくも思ったりします。

 

さてさて、毎度長いマクラにお付き合いいただきましてありがとうございます。

暖かくなってきたので、冬の間しまっておいた私の2ストの出番というお話です。

 

現在私が所有する、唯一の2ストロークエンジン搭載マシーン。

それは、「草刈り機」であります。

 

自動車、バイクでは廃れてしまった2ストエンジンですが、

草刈り機界隈では小型軽量の2ストロークエンジンが今でも主流です。

 

私の草刈り機も2ストであります。

現在私が所有する唯一の2ストマシーンです。

 

今年も雑草が茂る季節となりました。

草刈り機の出番です。

 

調子がやや不安定ながらもパワフルな2ストエンジン活躍の場面であります。

塾の周り、家の周りの草を刈りました。

 

「2ストのバイク、また機会があったら乗ってみたいものだなあ」

なんて思いつつ草刈りをしたと、そんなお話であります。

 

毎度、駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。

また、お暇のおりにお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。

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