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北条五代

ブログでは塾と関係のないことのみを書いています。
本当にたいしたことは書かないので
御用とお急ぎでない方、特に、お暇で気が向いた方にお読みいただければ幸いと書く次第です。

歴史全般が好きなのですが
戦国時代は大好きな時代のひとつです。

戦国北条氏のファンです。
野球はベイスターズ、サッカーならベルマーレ
戦国武将なら小田原北条氏と何かと地元志向です。

戦国時代にはきら星のごときスター武将が全国にいました。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の天下餅トリオ。
甲斐の虎・武田信玄、越後の龍・上杉謙信は川中島で龍虎の対決。
蝮の道三こと斉藤道三なんてだれがつけたか最高のネーミングセンス。
中国の覇者・毛利元就、四国の長宗我部、九州の島津。

あげればきり無く戦国大名がいて
その家臣もまたキャラの濃い武将、
おもしろエピソード、驚愕エピソードを持つ武将達でいっぱいです。

戦国時代にはあらゆるタイプの武将達がいるので
必ず大好きになる武将を見つけられます。

構造的には、現在の全国に乱立するアイドルグループとそのファンの関係に似ていると言えましょう。

さて、私が好きなのは北条氏です。

鎌倉時代の執権北条氏とは血縁はありません。
自称です。伊勢氏という西国の名門でしたが、
関東の覇者たるには関東の名門の名前がいいと思って名前を変えちゃいました。

菊池桃子ではただのアイドルですが、ラ・ムーとするとアーティストっぽくなりますし
林家こぶ平も林家正蔵となると立派な感じがします。
シャネルズというと…もうやめましょう。

家名を変えてしまうくらい革新的でポップな志向の北条家ですが
栄枯盛衰の激しい戦国百年、五代続く名門になります。

初代・北条(伊勢)早雲から五代目氏直まで、いずれも民思いの善政をしいた名君揃いです。
戦国時代といえば弱肉強食、骨肉相食む闘いが日常のワイルドな時代でしたが、
北条家には大きなお家騒動がなく、奇跡的にほのぼのした戦国大名でした。

殺し合いが日常の時代のほのぼの一家というコントラストの強さにとても惹かれます。

北条家の中でのタレントランキングです。
1位がダントツで初代早雲公、戦国時代は彼をもって幕開けとします。小田原駅西口に銅像があります。
2位が3代目、相模の獅子こと氏康公。信玄、謙信を小田原城で撃退します。

ここまでは確定です。3位以下は微妙です。

秀吉にやられてしまった最後の当主5代目氏直か。
はたまた、そのときに実権を握っていた4代目氏政か。
忍者の風魔小太郎とその一族も人気ですし
地黄八幡・北条綱成は猛将の誉れ高い氏康の義弟です。

知れば知るほど魅力的な人物が沢山います。

ここでやっと本題です。

読書好きの私としては北条家の本は読みあさります。
資料的なものも読みますが、楽しいのはやはり小説です。

早雲公が主人公の小説は司馬遼太郎はじめ多くの作家が書いています。
氏康は氏康が主人公は少ないですがありましたし、信玄、謙信の話には必ず登場します。
これらの小説は片っ端から読みました。楽しいです。

そうなると世間的な評価でなく個人的興味の人物の小説が読みたくなります。

北条家の中で私が最も惹かれるのは、3代氏康の子供達です。
4代目氏政の兄弟姉妹たちが好きなのです。
上から氏政、氏照、氏邦、氏規、上杉景虎となる三郎、養子コンビの氏忠、氏光。
加えて様々な大名家へ政略結婚で嫁ぐ姫(妹)たち。

この兄弟(姉妹)が一人残らず魅力的なので常々彼らが主人公の小説を読みたいものだと思っておりました。

この辺になると生年すらも不肖ですし確たる資料が少なくなります。
(同好の士も激減します。残念!)
数少ない関係資料から当時を想像するしかないのですが、
そこからわかる彼ら一人一人が実に魅力的なのです。

ネット時代で出版不況も悪くないという話がここにつながります。
2000年以降でしょうか、彼らを主人公とした小説が続々刊行されます。

なにせ同好の士が少ないことはわかっています。
彼らを主人公にしたところでそれほど多くは売れないでしょう。
であれば、私が読まずにだれが読む。
刊行されるたびにガッツポーズで、著者及び出版社に感謝です。
全作、有り難く楽しませていただきました。

次回、それらの作品のいくつかをご紹介いたします。

毎度、駄文にお付き合いいただきありがとうございます。

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